目次
インペリアルゼブラプレコについて
インペリアルゼブラプレコ(以下インペ)とは白と黒の縞々ゼブラ模様が美しい小型のプレコです。
私が熱帯魚にハマった頃はまだ4000円くらいで売られておりました。
※幼少期だった当時の私からすれば4000円も凄く高額でした(笑)
現在では1匹2万円とか、生後半年くらいの幼魚が1万円くらいで売られておりますよね。
この金額の高騰には理由がありまして、原産地のブラジルのシングー川にダムが建設されてしまい、棲む場所を失い絶滅の危機に陥ってしまったのです…人の業とは恐ろしい…。
そして、現地のブリードだったり、鑑賞魚として流通していたインペを繁殖させて種の絶滅だけはなんとか防ぐことができました。
とはいえ、絶滅危機生物としてサイテスⅢに登録され、ブラジル国内での採集、飼育はもちろんのこと輸出も禁止となってしまったのです。
現在日本国内で販売されているのはブリード個体のみとなっております。
数年前はワイルド個体もお店で見かけましたが、最近ではめっきり見なくなりましたね…。
丈夫で綺麗な熱帯魚
「絶滅危惧で希少、高価で小さな魚」
というと水質にうるさそうで飼育が難しいと思われがちですが、ダム建設さえなければ絶滅の危機になんてならなかったですし、ブリード個体が出回っていることから飼育・繁殖は難しくありません。
水温は24度~30度くらいに適応しているといわれ、27度ぐらいで飼われている方が多いと思います(私も27度で飼育中)。
餌はひかりクレストキャットやどじょう養殖研究所のグロウEをうちでは与えていて、良く食べ良く糞をしています(笑)
逆にプレコ用の草食系タブレットの餌はうちでは全然食べなかったりしますね。
動物性を好むのかもしれません。
繁殖は危険と隣り合わせ…でも自然に成功することも
我が家では2匹のインペとその子供3匹の計5匹を飼育しております。
もともとはオスメスが分からない状態で3匹を購入し、順調に育っていたのですが、成熟したオス1匹が筒状のシェルターに入りっぱなしになり、他の2匹はたぶんメスで、シェルターは3つ入れていたのに入らず、オスが入りっぱなシェルターの付近を毎日うろうろとしていました。
そんなある日、オスの巣に突撃した1匹のメス!
「おぉ、これは初繁殖か!」
と胸を躍らせたのも束の間…
翌日、全身をなめまわされたような状態でメスの亡骸がシェルター付近で見つかりました…。
狭い筒の中でオスにガブっと噛まれた状態で抜け出せずにいたようです…。
インペの繁殖の恐ろしさを知ってしまい、その後はもう1匹のメスであろう個体とオスは別の水槽で飼育することにして、半年ぐらいが経ったところでもう1度繁殖を狙ってみようかと思い、同じ水槽に入れて様子をみてみたところ、この2匹は相性が良いのかメスがオスのシェルターにアタックをかけても無傷で出てきてくれました。
その後、何度かメスの猛アタックを見かけるものの卵、稚魚の姿を見る事がないまま半年が経過したころ、もうほとんど「繁殖」に対する意識が薄くなっていたとき、いつもの水替えを行っていると小さく動く物体を発見!
そう、稚魚が産まれていたのです!
いつの間にー!
すぐさま稚魚を取り出して親とは分けて育てることにしました。
採取できた稚魚は3匹。
決して多くはないですが、初の自然繁殖でしたのでとても嬉しかったですね~!
インペの繁殖情報を確立させたい
そんなこんなでうちには今5匹のインペが居て、ペアの2匹は同居しているのですが、その後繁殖ができていない状況です。
自然に繁殖できたのに狙ってできないとはこれ如何に!?
ということで餌や水温、日照時間など色々な条件を観察しながら記録を取りつつ、インペはこの条件で繁殖ができる!というデータを取っていこうと思い、今この記事を書いています。
諸々情報を整理して、しっかりと繁殖に挑戦したいと思います!
さぁ、上手くいくのでしょうか!?
撮影も上手くいくのであればYoutubeへ動画も上げてみたいですね。
乞うご期待くださいませ!
コメント